domestic 1 息子の親知らず

息子の下顎右側親知らずを抜いた。

CT画像は見慣れないので、なかなかわかってもらえないかもしれませんが、右の写真は顎を水平に切った図、左下の図は下顎をアーチにそって切った 図、左上は右の親知らず(写真では左の親知らずです。実際と写真とでは左右が逆になります)の歯根先端部分を垂直に切った図です。

 

「完全水平埋伏智歯」とわかります。息子の場合さらにいやな問題がある。

  1. 下顎管(動脈)に1.7ミリと近接している
  2. 根の先端が、かぎ針のように湾曲している
  3. 2つの歯根ではさむように、その間に骨を抱き込んでいる

息子は今春休み。都内の大学に通っている。私とは科は違うが、少しでも将来の勉強にと、「抜いてほしい」と言ってきたのだ。私もちょっと良いところを見せたいと思い快くうけおった。

難易度の高い抜歯だろう。

私のところでは、水平埋伏のような抜歯は、静脈鎮静法下でおこなっている。また、術後の鎮痛、腫れの予防、治癒促進のため、PRPを浸したコラーゲンを抜歯窩にいれている。まず採血を行い、PRPを作る。モニターをつけ、留置針を静脈に入れ、静脈鎮静法を行った。息子は少し眠っているようだ。たっぷり30分かかったが、無事抜歯できた。4糸ほどぬった。出血もほどなく止まり、痛みはないと言っていた。

3月10日

息子によれば、痛みは全くない、腫れもないと言っていた。気をつかっているのだろうと思い、口のなかを見たが、きれいだった。知覚異常もない。

3月15日

抜糸を行う。いつものように、歯ブラシでマッサージする方法を教え終了となった。一応、「おやじ」の面目を保てたようだ。息子は、左側も抜いてほしいと言っている。オイオイ、そんなに急がなくても、君の人生は始まったばかりだ。

今日は、君の幼かった頃の数々の思い出を妻と語ろう。そして君が巣立っていくほろ苦い杯に今から慣れることにしよう。

カテゴリー: 治療記録 タグ: パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です